Nura(ニューラ)からSnapdragon Sound認定されたBluetoothトランスミッターが発売するということでしたので、早速購入してみました。
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更新

日付, 更新内容 2022/12/28, ブログへのコメントでご指摘をいただき、nura本家のスペックに書かれていない、aptX LL・aptX HDの表記を削除しました。




まとめ

  • aptX Adaptiveかつ96kHz/24bitのハイレゾ相当音声に非対応のスマホやPCなどを対応機相当にする事ができます
  • aptX Voice対応でaptX Voice対応機器なら通話音声も高品質です
  • aptX Adaptiveの低遅延モード対応で、aptX Adaptive対応機器ならゲームや動画の画面と音声のズレが気にならなくなるほど減らせます
  • 安定性はもう少し欲しい気もしますが、音にこだわってSnapdragon Sound対応イヤホンを持っているけど対応スマホは無い……とかでしたら持っていていいかもと思えるトランスミッターです

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    PCやスマホをSnapdragon Sound対応相当にするトランスミッター

    Nuraブランドは国内では株式会社プリンストンが2021年7月29日から取扱を開始したブランドで、Nura Bluetooth5.3 Audio Transmitterは2022年12月23日に発売されました。

    Nura Bluetooth5.3 Audio TransmitterはPCやスマホにUSB接続をする事で再生する音をaptX Adaptiveで転送できるトランスミッター(音楽プロファイル専用Bluetoothアダプタ)です。
    aptX Adaptiveの96kHz/24bitのハイレゾ相当の高音質転送に対応するほか、高品質な音声通話ができるaptX Voiceに対応することもあり、Qualcomm社よりSnapdragon Soundの認定を受けてロゴを取得しています。
    つまり、この製品とPCやスマホを接続すればaptX AdaptiveやSnapdragon Soundの対応イヤホンやマイクを使って高品質な音声を楽しむことができるようになります。

    また、aptX Adaptive以外にもゲームモードとしてaptX LLにも対応しているので、aptX Adaptiveには対応していないけどaptX LLに対応しているスピーカーなどでも画面と音のズレをほぼ気づく事なく楽しむことができます。
    aptX LLには対応していないとの指摘をいただきました。間違った情報を書いてしまったことをお詫びします。また、ご指摘ありがとうございました。
    ゲームモードはaptX Adaptiveの低遅延モードを明示的に切り替える機能と思ってください。


    Nura Bluetooth5.3 Audio Transmitter

    商品内容

    商品には以下のものが入っています。
    nurabt_02

    • Bluetoothオーディオトランスミッタ本体
    • USB-C to USB-A変換アダプタ
    • アナログマイク
    上記3点が入っています。説明書等は特に入っていません。
    オンラインマニュアルも探してみましたが、本家NURAのサイトにもサポートページ的なところしかまだありませんでした。


    スペック

    スペック的なところを、実測やサイトからの引用などでまとめてみました。
    , モデル名,U00B サイズ, (W)14.5 x (D)32.0 x (H)7.1 mm 重さ,2.4g コネクタ,USB-C コネクティビティ,Bluetooth 5.3 対応プロファイル, A2DP / AVRCP / HFP / HSP 音楽コーデック, SBC / aptX / aptX Adaptive(最大24bit/96k) 通話コーデック, HFP / aptX Voice Snapdragon Sound,認証済み 対応機器, Nintendo Switch / PS4 / PS5 / PC / Mac / Android端末 / iOS端末 ※一部スペックはNuraの商品サイトおよびPRINCETONの商品サイトから引用


    iPhoneとの接続

    iPhoneにも接続は可能ですが、iPhoneは記事作成時点でまだLightningポートなのでUSB-Cのトランスミッタとの接続はそのままではできません。しかも、ただのUSBケーブルではダメで、LightningのOn-The-Goに対応したケーブル等で接続する必要があります。
    一番確実なのはApple純正のLightning-USBカメラアダプタを使用する事です。

    ただ、純正品ということもあって価格も高いですしUSB-CではなくUSB-Aに変換されてしまうので付属のUSB-A変換アダプタをさらに使用する必要があり、変換だらけになってしまってちょっと使いにくい事この上ないです。

    そこで、純正以外のアダプタを使うという方法があります。以前の記事「FiiO Q3 (6) / 付属以外のケーブルを使う・iPhone編」でLightningをUSB-Cに変換するアダプタを紹介しました。これを使うとこんな感じになります。(これはこれで折れそうで怖いとは思いますが)
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    画像を見るとちゃんと認識しているのがわかります。
    今回の記事では、今回もこれを使うことにします。



    ただ、この手の非純正アダプタでAppleからの認証もされていないものを使用するとOSのバージョンアップや機種変更で使えなくなる事があります。使用の際は動かなくったら諦めようぐらいの気持ちで使う必要がありますので、自己責任でお願いします。


    操作方法と動作

    トランスミッタ本体の後ろ側にはアクションボタンというのがついています。主にペアリングのやり直しをしたりゲームモードなどへの切り替えをしたりするときに使います。
    アクションボタンの操作は以下のようになっています。
    操作,機能 シングルクリック, 音楽モード(またはゲームモード)と音声通話モードを切り替え ダブルクリック, 音楽モードとゲームモードを切り替え 2秒長押し, ペアリングモード切り替え 8秒長押し, 工場出荷時にリセット

    ペアリングモードはトランスミッタにある電話と音符のLEDが点滅した状態です。USBポートに刺して電源が入ったらまずはペアリング済みの機器を探して見つからなければ自動でペアリングモードへ切り替わります。
    また、ペアリングモードになったまま1分間何もペアリングしないとペアリングモードが自動終了します。

    nurabt_05

    正常にペアリングした機器と接続すると、電話と音符の両方のLEDがついた待機状態になります。
    音楽を再生すれば電話のLEDが消え音楽モードになり、電話が来たり音楽モード中にアクションボタンを1回押すと音声通話モードに切り替わります。

    アクションボタンを2回、ダブルクリックのように押すことで音符のLEDが紫色になってゲームモードになります。ちなみにゲームモードとは言っていますが、要はaptX LL(Low-Latency)で接続できるモードです。最近はaptX Adaptiveになって自動で最適なモードになるはずなのですが、遅延が気になる場合はゲームモードにする事で改善するかもしれません。 ゲームモードはaptX Adaptiveの低遅延モードを明示的に指定するための機能のようです。


    使用してみた感想

    というわけで、実際にiPhoneに接続して使用してみました。使用したイヤホンはZE8000です。ちょうど直前まで使ってたので。


    接続性

    接続して音楽を聴いていて接続が切れず快適に使えるか試してみました。

    結果、基本的にはiPhoneで使っているのとあまり変わらず、7〜8m程度離れていてもしっかり音楽を聴く事ができていました。
    ただし、日中の電波が多く飛び交っているような時間帯ではハイレゾロスレス(92k/24bit)の曲を聴いていると近くにいても頻繁にプツッ、プツッと定期的にノイズのような音が入るので、わざとイヤホンと近づけるとかして通信状況を気にする必要がありました。深夜の時間帯だとわりと大丈夫なのですけどね。やはりBluetoothが使う電波の混雑具合はひどいものですね。


    操作性

    アクションボタンを押した時の反応や、モード切り替え時の動きとかをみてみました。

    アクションボタンはちゃんとクリック感があるボタンで、軽く触れただけで反応するようなボタンではないので、誤操作は少なくて済みそうです。

    実際のモード切り替えですが、ボタンを押さなくてもある程度は自動で切り替わります。音楽が流れれば自動で音楽モードになりますし、マイク入力が必要になればちゃんと音声通話モードに切り替えてくれるので、手動で変えないといけないのかという心配はないです。ただ手動でも変えられるのは確かなので、そういう場面ももしかしたらあるかもしれません。
    ちなみに音声通話モードになってしまうとイヤホンから流れてくる音の音質は下がってしまうので、そういうときにイヤホンのマイクを使わないようにするのにマイクが付属でついているようですね。
    実際、私の本業の方でZoomなどする時も音質下げないようにというのと相手にはっきりした音質で伝えるために別途マイクは用意していますよ。

    追記(2023/03/11)

    Finalから発売されているZE8000との接続は、ZE8000のアップデートによって劇的に接続が良くなりました。まさかのTWS側の対応で解決でした。
    final ZE8000 (4) + Nura オーディオトランスミッタ (2) / ZE8000のアップデートで接続が超向上


    音質

    特に気になっていたaptX Adaptiveの音質ですが、確かに向上しているのがすぐにわかります。
    音の輪郭がはっきりし、より鮮明な音楽を楽しむ事ができます。
    Snapdragon Sound認証受けているイヤホンを持っていて音にこだわっているのに対応スマホを持っていない場合は高価な対応スマホを購入する前に試してみてもいいのでは?って思えてしまいます。

    ちょっと気になったのは、AppleMusicで96k/24bitのハイレゾロスレスの音楽とロスレス等の通常の音楽を混ぜて聴いていると、ハイレゾロスレスを再生するかどうかでもモードを切り替えてる?って感じでたまに待機モードになったままフリーズする事や音が流れなくなることが何度かありました。
    ここまでの挙動を見ていても、ソースによってaptX Adaptiveの音質のモードを切り替えている可能性があります。
    LDACの場合は音質優先ならソース関係なくハイレゾ相当の音で聴けますし、接続優先でもモード切り替えなどで切れることはありません。aptX Adaptiveとの動作の違いがこんなとこに現れるとは。

    ちなみに、音声通話モードと音楽モードの切り替えでもフリーズしたり音が流れてこなくなるという事が起きています。これがこのトランスミッタのバグなのか、Snapdragon Sound対応スマホ全体でもそうなのかはわかりませんが、こうなったら一度トランスミッタを外して付け直すしかないみたいです。どれぐらいの頻度で起きるかはよくわかっていませんが、あまり頻繁にモード変更はしない方が良さそうです。



    以上、Nura Bluetooth5.3 Audio Transmitterのレビューでした。
    ちょっとバグっぽい癖があるなというところはありますが、iPhoneやiPadをaptX Adaptive対応にできるのは面白いですし、PC内蔵のBluetoothはもっと癖が強かったり接続が悪かったりするので、PCとの接続用にもいいかもと思います。
    Snapdragon Sound対応のイヤホン・ヘッドホンを持っていて対応スマホを持っていないという方にはちょっと使ってみてハイレゾ体験してもらいたいですね。



    この記事がもし参考になれば幸いです🙇🏻‍♂️


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