2023年2月11日に開催された冬のヘッドホン祭miniに行ってきて、気になったものをいくつか試聴して来ました。
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    冬のヘッドホン祭mini 2023

    今回のイベントは、以前まではポタ研という名前で開催されていたものです。今回から春と秋に開催されていたヘッドホン祭に統合化されてヘッドホン祭miniという形で開催されました。
    元々はコンセプトが別れていたのでしょうけども、オーディオ市場の変化で曖昧になって来たところもあり、イベントを一緒にしたのかも。
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    元々がDAPやDAC、といった再生・出力機器がメインだった事もあってTWSの展示自体は多くなかったのですが、BASS2とか少し気になっていたので見に行って来ました。

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    ちなみに、会場の中野サンプラザが再開発によって取り壊されるため6月から営業終了となるそうで、4月29日に春のヘッドホン祭が中野サンプラザで行う最後のヘッドホン祭となるそうです。次回は混みそうだなあ。

    その次に開催される夏のヘッドホン祭miniは、JR東京駅 日本橋口直結・東京メトロ東西線 大手町駅B7出口直結のステーションコンファレンス東京 [GoogleMap]で7月15日開催だそうです。




    見てきたもの

    気になっていたものや、会場で気になったものをいくつか見て来ましたのでそちらの感想とか挙げさせていただきます。


    finalブース

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    fianlブースでagから2月17日より発売される重低音TWSのBASS2を試聴して来ました。
    装着感としてはPITAやUZURAといったagの小型モデルよりは大きめですが耳の収まりは悪くなく、そこまで飛び出す感じもありませんでした。

    重低音モデルというだけあってなかなか力強い低音を出していて、しっかりと耳周辺の骨を響かせているのを感じられます。さすがに高級TWSの低音出力の大きいモデルには負けますが、逆にいえば大袈裟すぎない大きさなので心地よい重低音で幅広い人に受けそうな音量です。昔のSONYやDr.Dreのイヤホンみたい。
    そのかわり、どうしてもトレードオフとして高音域が突き抜けずに高い空で曇っているような音に感じました。ハイハットなどの金属音はあまり出せていないです。良く言えば刺さらない疲れにくいようにはなっています。

    ANCも最近のTWSらしくそれなりにしっかりしています。ZE8000のANCよりも実感できるんじゃないかな。会場内の会話のボリュームが明らかに下がりました。音質を優先したANCという事であまり期待できないかなと思っていましたが、価格帯的にもこれだけ実用的な効果が出るのであれば十分だと思います。ANCのオンオフで音質がほとんど変わらないのも良くできています。

    全体的には音楽を静かに聴き入るというよりは音楽を楽しむための音作りみたいですね。ノリノリで音楽聴きたい時や体動かしながら聴きたい時などにおすすめできるかなと思います。

    あ、あと、ナビゲーション音声っていうのでいいのかな。電源入れたりペアリングしたりするときの音声はよくある英語ではなく日本語になっていました。英語に慣れてない人にも使いやすそうです。


    エミライブース

    Noble、FiiO、Ferrumの製品を出展していたエミライブースでは、Noble FoKus Mystiqueを試聴して来ました。FoKus Proの後継機ですね。
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    未発売のFoKus Prestigeも参考出展していたのですがタイミングが合わず試聴等までは出来ず。
    スペックは変わらないそうですから、バリエーションも出るぐらいに思っておけばいいのでしょうかね。その割に発売日遠いですけど。

    話をFoKus Mystiqueに戻して。
    さすが圧倒的な高音質を体感できたFoKus Proの後継機ということもあって、大迫力の低音と透き通ったボーカルが魅力的な音になっています。なんていうかな。音楽に詳しくない人でもこれは2万円ぐらいのTWSと比べても圧倒されると思います。もっとも差額(+4万)を出せるかは人によりますが。
    ちょっと気になったのが、ボーカルのクリアな音質とは対照的に高音域の金属音などが曇っている……というか掠れているというのがあってるかな。そんな音になっていたのがちょっと気になりました。エージングの問題かも?ですが。
    その代わりボーカルが刺さらないので聴きやすくはあるんですけどね。Falcon Proとだいぶ違った傾向だなと感じました。Falcon Proはザクザク刺して来ますからね。

    ボーカルといえばボーカルの分離感もちょっと気になってました。ボーカルは聞きやすいんですがコーラスやデュエットの相手と音が混じって固まってしまっています。混ざっていた方が一体感は出るので聴きやすさは上がるのですけども、なんだか勿体無い気分にはなりました。これもエージング次第なのかなあ。

    気になった点もう一つ。ケースからものすごく取り出しにくいです。外出時に歩きながら出そうとしたら落とすかもってレベルで取り出しにくい。イヤホンを引き出そうとしてもツルツル滑ってなかなか取り出せませんでした。一度、落としそうになって焦りましたよ。
    形状は違いますが、AVIOTのTE-BD21j並の取り出しにくさですので取扱注意ですね。


    nwmブース

    現在GreenFundingでプロジェクトを実行しているPSZという音漏れ防止技術を採用した耳元スピーカーの展示をしていました。私がいた時間帯は行列ができるほどではなかったのですが、隙間なく人が来るぐらいの賑わいは出ていました。

    実際の効果はどうなのかと思って聞いてるスタッフの斜め後ろに立たせてもらったのですが、さすがにエレベーターで人の横に立つぐらいの1mない距離だと音漏れはしていますが、イヤホンで割とボリューム上げてる人の音漏れぐらいには抑えられていました。それ以上の、2mぐらい離れる会話の距離程度だと静かな環境でもなければかなり聴こえにくいぐらいになっていました。
    スタッフの方も言っていましたが、今回のようなヘッドホン祭りぐらいのイベント会場とか人の会話があるオフィスであれば十分音漏れを気にせず使いつつ、話しかけられても気づきやすいという状態が作れると思いました。

    自分が聞こえる音の方は思っていたよりしっかりと迫力がある音を楽しめるなという感じです。しっかり耳に向かって指向性のある音を出しているようで、低音が感じられずスカスカだなって感じは特に感じませんでした。
    自分のiPhoneと接続させてもらえなかったのでいつもの曲で比較みたいなことはできませんでしたけどね。

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    nwmブースではもう一つ、ボイスフォーカスイヤホンというのが参考出展されていてそちらも体験させていただきました。
    こちらは音を消すというのではなく自分の声を集音するマイクというところですね。
    イヤホン付近につけられた小さい板のところにマイクが2つつけられていて、そこに入力される音の差分で自分の声を判別して強調してくれるという仕組みになっているそうです。

    確かに体験させてもらったところ、ボイスフォーカス機能のオンオフで自分の声の明瞭さが段違いに変わりました。ボイスフォーカスがオフですと、説明してくれていたスタッフの声も入っているし周囲の会話のがやがやした声が入って来ているのですが、ボイスフォーカスをオンにすると自分の声だけきれいに録音されて、際立つようにボリューム調整などもしてくれるのでとても聴こえやすい声で自分の声を聞くことができました。

    スタッフの方が提案していた使い方として、複数人が会議室に集まってオンライン会議するときにそれぞれがマイクをオンにしてしまうとハウリング起こしてしまうという状況をボイスフォーカスイヤホンを使えば防ぐことができるとのことです。なるほど。

    まだ開発中とのことで発売時期が未定なだけでなく形状なども模索中だったようで色々質問していただいたので、普段のテレワーク体験からお答えして来ました。
    こちらもこちらで期待できそうだなと感じましたね。


    フロントソニックブース


    特に注目はしてなかったのですが、会場を見て回っていたらフロントソニックというところが耳介からの音の反射の仕組みを活用した前方定位イヤーピース・ヘッドホンアダプター・ヘッドホンの3種を出展されていました。
    なんとなく、JIJUFINやJIJUJET-2を思い出したので体験させていただきました。
    お話聞いてみたらLIZER LABの方とも面識があるそうで、横のつながり面白いなーと思ってました。
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    まずはイヤーピースのEPK10をZE2000につけて使わせていただいたところ、音場の広がりをより感じられ、特にボーカルなどの中心の音がしっかり前方から感じられるような音になっていました。
    ただ、仕組み上JIJUシリーズと同様にイヤーピースの向きというのがあって角度調節がかなり大事になっています。しかも結構ピーキーな感じで、角度を間違えると音の左右バランスすら変わってしまいます。この辺りはJIJUシリーズの方が使いやすく感じますね。

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    ヘッドホンもあったのすが、それよりもヘッドホンアダプターが面白かったですね。
    ヘッドホンのイヤーパッドにアダプターを挟む事で、後付けで音の反射を作り出して前方定位を作り出す事ができます。効果もしっかり感じられ、頭の中心に音が集まらないのでとてもリラックスして音楽を聞く事ができました。

    なんとなくですが、こう言った機器はヘッドホンアダプターの方が需要ありそうだなって思いましたね。
    もちろん、普段使ってるイヤホンで使えるというのはとても強みなのですが、JIJUシリーズにしろEPK10にしろ外に持ち出すとか考えると大きさや部品の複雑さなどで結構悩ましいところがあります。
    それに対してヘッドホンなら基本持ち出さない人も多いですし、持ち出すにしてもイヤーパッドのところに挟まれているので邪魔になりにくく、外に持ち出しやすいと感じました。



    以上、冬のヘッドホン祭mini 2023に行ってきたレポートでした。
    1階だけ利用した小さなイベントだったこともあって出店されている企業さんも多くない状態でしたが、ヘッドホン祭とイベントの趣旨を合わせたことでもっと活気付いてminiもとれるぐらいになると面白いですね。春もぜひ伺おうと思います。



     


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